我が家には現在困った問題があります。それは、センタースピーカーが置けるテレビ台が市販品で見つからないという問題です。
ホームシアターオーディオで5.1chを導入しているのですがセンタースピーカーがどのテレビ台にも入らないんです。
上記の写真のように中央の棚があり、センタースピーカーが入りそうな市販品テレビ台はあるのですが、センタースピーカーが置けてもAVアンプが置けなくなったりで良いものが見当たりません。
そこで、今回はオーダーテレビ台を製作することにします。
※オーダーテレビ台の製作、相談も承ります!
オーダーテレビ台の設計
オーダーテレビ台を設計する前に格納したい機器とサイズを確認します。
格納するメインのものは、センタースピーカーとAVアンプですね。
テレビ台に格納したいオーディオ機器のリスト
- センタースピーカー:SONY(ソニー)SS-CS8 サイズ W430×H146×D220
- AVアンプ:DENON(デノン)AVRX1700H サイズ W434×H151×D339
3D_CADソフトによるオーダーテレビ台の設計
見た目は格子状(ルーバー状)のパネル3枚の構成で、幅1800mm×奥行400mm×高さ320mmとします。
中央にはセンタースピーカー、右か左にAVアンプ、余った方は何かの収納に使います。
背面側はAVアンプによる放熱を考慮して板無しとしました。
配線穴が通るように天板に切り込みを入れた点と、中央の縦仕切り板は天板より長さを短くし配線ルートを確保しました。
前面パネルは下開式にします。開閉頻度は少ないと思うのでヒンジとマグネットキャッチのみ付ける予定です。
オーダーテレビ台の部材選定
木材
木材は日本で幅広く使われている「タモ」材を使用します。
天板と側面、正面はタモの無垢材(幅はぎ)で、中央の2枚の縦仕切り板や底面板はタモ集成材を選定し少しでもコストを抑えます。
タモの無垢材は木目が美しいと言われることが多く、集成材では逆に落ち着いた印象になるイメージです。
木材の手配とカットは業者に任せて、届いた木材の塗装及び組立は自分で行います。
脚
黒色の脚は市販品のものを使用します。Amazonで調べていたら高さ調整式のものがありました。
塗装(オイル)
オイル塗装は定番のワトコオイル。今回はナチュラル色を試してみます。
その他
下記はホームセンター等で入手します。
- 蝶番(ヒンジ)×6個
- マグネットキャッチ ×3個
- コーススレッド(ねじ)適量パック1個(半ネジ:3.8 × 51mm)
- 木ダボ8mm用 適量パック1個
- 紙やすり240番 数枚
- 耐水ペーパー400番 数枚
- はけ ×1本
その他で、計3000円くらいです。
工具類
今回の製作に向けて足りない工具をAmazonで追加購入しました。
- SK11 ハンドサンダー 木柄グリップ式 幅70×長さ173×高さ85mm HS-6 ×1個
- SK11 コーナークランプ 固定板幅 70mm以下 SKC-1 ×2個
- SK11 ドリルガイドキット 4~12mm SGK-6 ×1個
- 新潟精機 SK 日本製 マーキングポンチ ダボ用 8mm DP-8 ×3セット(計15個)
- スターエム 竹用ドリル 7.5mm 601-075 ×1個
- 大西工業 6角軸ダボ錐(NO.22) 8mm用mm ×1個
- シンワ測定(Shinwa Sokutei) 曲尺 平ぴた 表裏同目 シルバー 50cm 10032 ×1個
- Z (ゼット販売) ライフソークラフト 145 本体 No.30023 ×1個
工具類で、計10000円くらいです。
オーダーテレビ台の製作
木材を業者に発注してから約1.5か月、やっと製作開始です!
テレビ台(本体)の組立て
こちらの写真はタモ材の集成板です。テレビ台の底板に使います。
こちらは前面の扉部分のパーツですね。
まずは天板や底板に対して垂直になる板の設置位置を決めていきます。
クランプにて直角になるように固定します。
ドリルで下穴を開けます。ネジ頭が木材面と面一になるようにネジ頭部のテーパーも一緒に加工。
タモ材は固い木材のため下穴必須です。
コーススレッドという木材用の長いネジで固定します。
底面の片側を固定し終わりました。底板は見えないので、すべてビス固定でいきます。
中央のセンタースピーカーが入る部分も同じようにクランプで直角に固定し、ビス固定していきます。
ちなみに木材のバリや表面は塗装前にサンダーできちんと仕上げておきます。
底板に足を取り付けていきます。当初の設計では6個足の予定でしたが、Amazonで購入した足が8個セットだったので全部取り付けしました。
底板をネジ固定したら、次に天板の固定です。天板と仕切り板の木口にダボ用の穴明けをしていきます。
位置がずれたらダボが入らないので、垂直に穴明けできる治具とダボマーカーを使い慎重に作業します。
ダボ固定時は適量のボンドを塗ります。
天板を乗せたら、体重やハンマーなどで天板を差し込んでいきます。(ハンマー使用時は天板が傷つかないように当て木などで保護します)
天板は、タモの無垢材のため木目が素晴らしいですね。ここまで来たら大きな組立ては一段落です。
テレビ台(扉部)の組立て
次にテレビ台の前側にある扉部(3つ)を製作していきます。
扉部は、四角い枠の木材と表面のルーバー(格子)で構成しています。四角い枠の木材は、ある程度強度が必要なためビスで固定します。
上側のみ扉を開けた際に見える部分のためビスの上からダボを入れ、アサリが無いノコギリでダボをカットします。ダボ後は残りますが常時見える箇所ではないので、そこまで気になりません。
細い木材をボンドにより接着したら1枚扉が完成です。同じことを繰り返し、残り2個を製作します。
扉が完成したら、蝶番(ヒンジ)を取り付けしていきます。
蝶番(ヒンジ)+マグネットキャッチのみの取り付けなので、扉を開けたら90°以上開きます。
設計時は、蝶番の設置位置は底板の上面でしたが木口への設置が一番開閉がスムーズだったためこちらの位置にします。
最後にマグネットキャッチを取り付けします。
扉側にはマグネットキャッチ用の金属プレートを取り付けして、組立ては完成です。
勢いよく開けたら扉が床まで開きますが、高頻度で開閉する予定はないのでストッパーやダンパーは取り付けしません。
テレビ台(本体)の塗装
ワトコオイルの「ナチュラル色」で塗装すれば完成です!
オーダーテレビ台の完成写真
本当は、足や扉をつける前に塗装した方が養生の手間が発生しませんが、今回は組立て優先で最後に塗装という順番で製作しました。
全体写真です。(幅180cm)※タモ材:未塗装。
42インチのテレビを乗せたときのイメージです。※タモ材:塗装有り(ワトコオイル:ナチュラル色)